玄米と白米の違い
白米より栄養素の高い玄米
そもそも玄米とはどういったものでしょうか?普段みんなが食べているお米(精白米)は、玄米から米ぬかと胚芽を完全に取り除いた状態のものを指します。また逆に玄米ではない普段食べている精白米とは胚乳部分だけの部分を指します。
栄養成分として胚乳(精白米)には主にでんぷんとたんぱく質が存在していますが、実は玄米から精白米にする時に、脂質・ビタミン・食物繊維などが多く含まれる胚芽部が取り除かれてしまうのです。
お米の栄養素の殆どが外皮やぬか、胚芽部にあるので、玄米は普通の白米からは摂取できないたくさんの栄養素を摂取できるわけです。 味や食感、また消化不良になりやすいなどの意見もありますが、玄米を発芽させた発芽玄米というものもあり、発芽玄米であればまだ食べやすいと言う人もいるみたいです。
玄米の栄養素と、ギャバ(γ-アミノ酪酸)について
玄米と精白米との栄養差
玄米には非常に多くの栄養素が含まれており、精白米と比べて玄米にはビタミンB1が約4倍以上、食物繊維は約5倍、そしてカルシウムは2.5倍、ビタミンB2は約2倍含まれています。ではどうして普段食べているお米は精白米なのでしょうか?玄米の方が栄養が高いのにどうして玄米を食べないのでしょうか?それは玄米ご飯の炊き方が難しかったり、味に好みがあるためです。
発芽玄米ってどんなお米?
玄米を発芽させることでギャバが多くなる
発芽玄米とは、玄米を水に1〜3日浸し、胚芽部分が1mmほど発芽した玄米の事で、発芽させる事により、玄米に含まれていた栄養分が増加し、通常の玄米に比べて味も消化も良くなります。
発芽玄米にはギャバという、哺乳類の脳に多く含まれているγ-アミノ酪酸(ガンマ-アミノブチリル酸; GABA;ギャバ)が白米の約10倍も含まれていることで、発芽玄米は健康食品の市場でも注目を集めています。 玄米の持つ栄養を発芽させ、発芽玄米にする事でパワーアップさせてしまうのです。
発芽玄米の問題点
しかし発芽玄米は保存方法が難しい点や、玄米とは違い高い商品なので、健康食品の中でも高価なものと位置づけられます。また市販品の発芽玄米には、発芽時にカビや発酵、腐敗を防ぐために、塩水につけて発芽させているものもあります。塩分量は商品製造元によりますのでなんとも言えませんが、多い物は多いですので、気になる方は発芽玄米を買う前に商品の成分表示を見て塩分もチェックした方が良いでしょう。